元になっている報道はコレ。よく読もう。
「ネットで侮辱したら新たにできた法律で裁かれる様に変わる」みたいな話が囁かれてるがそれはかなり歪曲してて違う話になっている。というのも侮辱罪は既にある。要件もかわらない。ただ有罪となったときの罰が今より厳しくなるように「政府はしたいと思っている」と言う報道だ。
侮辱罪の厳罰化を含む刑法の改正「案」を政府が「閣議決定をした」とかいてあるよね。
閣議決定とは、ただ政府が「この法律の案で行こう❗️」と決めること。
その後、
→基本的に、衆議院に提案して審議、可決される
→参議院に送付して可決される
→でやっと法律として決定されて、
→その後、公布され公に内容を発表し、
→施行(法律が効力を持つ)という過程を踏む。
https://is.gd/NNMFZ5 この解説(子供用です🤣
で、これを「今国会の成立を政府は目指す方針」とあるから、つまり今やってるのは国会のうちの「常会」でしょ❓会期は150日だから多分5月くらいに終わる予定だ。だから「政府は5月までにはこの刑法改正案を法律にしたいと思っている。」って意味だよね❓
◯【憲法の「遡及処罰の禁止」について】
そして、「4/1になったら俺逮捕されるかも、、、」みたいな投稿もみたけども、
みんな大好き「憲法」をよく読もう。
憲法39条に一般的に「遡及処罰の禁止」と呼ばれる条文がある。以下が全文。
◦ 日本国憲法39条
「何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。」
つまり、過去にした自分の適法行為が、新しくできた法律に触れて過去に遡って違法とされる、なんてのは人々の行動を不当に縛ってしまうから、そんなんダメだ❗️という決まりだね。
だから、そんな「俺逮捕されるかも、、、昔の投稿削除しなきゃ、、、」みたいな不安な気持ちは取り越し苦労に他ならないことがわかると思う。
◯【侮辱罪の要件は❓貴方に本当に当てはまるか】
侮辱罪(刑法231条)は、「事実を摘示しないで」「公然と」「人を侮辱した」「拘留又は科料に処する」
つまり単純に「小池はコ□ナで頻繁に国民にウソをつき無駄に国民を痛めつける売国奴」と公然と投稿しても、全然侮辱罪にあたらない。
該当しそうな場合を考えると「小池は百貫デブだ。」、とかか。ブタも同じ。これは事実を摘示もしてないし、公然としてるし、小池を侮辱している。
つまりこの発言なら、侮辱罪に該当する可能性が出てくる。
◯【侮辱罪を名誉毀損に準じる扱いとしたい、の意味】
「侮辱罪を厳罰化し、元々罰が侮辱罪より重い名誉毀損に準じる扱いにしたいと政府は思っている。」と記事にある。
「準じる」ってのは、それと同等にするとか手本にするって意味だね。
つまり記事のここでは「侮辱罪は今は拘留or過料だが、名誉毀損レベルまで刑罰のレベルを上げたい意向だ」と言っている。
名誉毀損と侮辱罪の違いも興味あれば調べてみると面白いよ😊
◯【この記事には見出しのトリックも有り。解説す】
マスゴミの見出しは詐欺見出しがよくある。よく読んで騙されない様に警戒しよう。
見出しに、
「侮辱罪厳罰化 懲役◦禁錮、拘禁刑に」
との文字が連続していてサラッと目を通しただけだと「ネットで侮辱するとすごい恐い事が起こるの❓」と勘違いする人がでてきそうだが、内容的には、
「侮辱罪厳罰化の改正案/(全く別案件として)→懲役◦禁錮は別だったが拘禁刑に一本化する改正案」
という内容の記事だ。全然その二つは別案件だ。
◯【来た情報はよく読もう。】
仕事中の雑談で「4/1から政府批判すると逮捕される様になるんですよ❗️大変ですよ❗️」とか言ってしまうとあとで大恥かいて、下手すると仕事の信用もなくなってしまう人が出てくるのではないかと懸念した。「あいつの言うことはウソばっか。後で調べても全然違う話じゃんwww」という印象がついてしまうとホントに面倒なことが起こるし、自分の発言が公の場で通りにくくなってしまい面倒だ。
少し時間かけて調べて分かったことを書いてみました😊