EZURIKO CHブログ

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花粉症の原因となる食べ物

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松田麻美子先生より

10日ほど前、牛乳や乳製品は花粉症の強力な要因だということを書きましたが、牛乳や乳製品と並んで花粉症の要因として忘れてはならない食品があります。高度に精製された白い粉製品、特に小麦や大麦などのグルテンを含む穀類です。

 そのことをもっと早くお伝えしたかったのですが、『ナチュラル・ハイジーン「Q&A」ブック』シリーズの電子版発行の準備に追われていて、時間が取れませんでした。

 この電子版『ブック②』では、活字版の内容に、さらに『新型コロナウイルスとワクチン接種に関して』と題するエッセイを付録として加えることになり、その原稿執筆にかかりきりでした。原稿用紙200枚分あまりあり、圧巻のボリュームです。

 「スパイクタンパクはあなたの組織や臓器を傷つける!」「そんなスパイクタンパクをあなたは量産させますか?」「ワクチンは免疫強化策?」「コロナ後遺症の確実な撃退法とは─」「免疫力強化のスーパーフードとは──」「With Coronaの社会にワクチンなしで、新型コロナほかあらゆる感染症を乗り切る究極な方法とは─」など、メディアが伝えない欧米の論文審査のある科学的エビデンスに基づく情報を満載しています。『ブック②』が刊行になりましら改めてお知らせいたしますね。

 さて本題の「高度に精製加工された粉製品も、牛乳や乳製品と並ぶ花粉症の要因だ」ということについてです。

 これらの食品の接種は、腸内細菌のバランスを失わせ、有害細菌やカンジダの増殖を許してしまいます。優勢となった有害細菌やカンジダは、小腸の壁に穴をあけ、ここから未消化のタンパク質が漏れ出し、血液中に吸収されていくことになるのです。これが花粉症のトラブルの始まりです。

 この症状を英語では「Leaky gut」(リーキーガット。漏れやすい腸、の意)といいます。花粉症の人は、腸が不健康で、漏れやすくなっているのです。

 血液中に未消化のタンパク質(特に牛乳やチーズなどのミルクタンパク、小麦、ライ麦、大麦に含まれる「グルテン」と呼ばれるタンパク質など)が吸収されると、体の免疫システムはこれを異物(アレルゲン/抗原)としてとらえ、排除するための物質「IgE抗体」をつくります。

 「IgE抗体」は、「マスト細胞(mast cells)」と非常に強く結合する性質を持っています。「マスト細胞」とは白血球細胞の一種で、「IgE抗体」によって活性化され、炎症や免疫反応などの防衛機構に重要な役割を果たす細胞です。

 気管支・鼻粘膜・皮膚など外界と接する組織の粘膜や、全身の結合組織に分布しており、日本では「肥満細胞」と呼ばれることのほうが一般的です。ただしこの細胞は、肥満とは無関係で、ふくれた様子が肥満を連想させることからつけられたものです。

 「IgE抗体」は「マスト細胞」と結び付くことで、同じアレルゲン(抗原)が侵入したとき、「マスト細胞」を活性化させ、速やかに排除する準備を整えます。

 アレルゲンが侵入すると、「マスト細胞」に結合している「IgE抗体」がアレルゲンをキャッチしてこれと結び付きます。この反応を「抗原抗体反応」と呼びます。

 この反応の刺激によって「マスト細胞」が活性化されると、「マスト細胞」からヒスタミンやロイコトリエンなどが放出されます。ヒスタミンは、血管拡張(発赤)や平滑筋の収縮などに関与し、またロイコトリエンは、気管支平滑筋収縮作用、鼻粘膜の炎症や腫れなどに関与する化学伝達物質です。

 いずれも侵入物から体を守るための物質ですが、不快な症状を引き起こします。

 「IgE抗体」が大量に生産されてしまうと、「マスト細胞」と結び付いた「IgE抗体」は、食べ物の中にあるものばかりか、花粉のような自然界にある物質に対しても反応するようになってしまいます。

 花粉が侵入すると、花粉と結合した「IgE抗体」によって活性された「マスト細胞」から、ヒスタミンやロイコトリエンなどが放出され、くしゃみ・鼻水・かゆみ・発赤(ほっせき)などの症状を伴うアレルギー反応を起こすことになります。これが花粉症のメカニズムです。

 ヒスタミンは知覚神経を刺激し、くしゃみ中枢を介してくしゃみ発作を起こし、分泌中枢を介して鼻水を分泌させます。くしゃみと鼻水は、体が引き起こす一連の防衛反応で、いずれも鼻に入り込んだ花粉を体の外へ追い出すためのものです。

 また、ヒスタミンとロイコトリエンは鼻粘膜の血管を刺激します。その結果、血管が拡張して鼻の粘膜が腫れて、鼻づまりを起こします。これも体の防衛反応です。こうして花粉を含んだ空気を吸い込みづらくしているのです。

 こうした一連のアレルギー反応の発端となっている乳類や精製加工食品の摂取をやめれば、「リーキーガット」は修復され、花粉症はもちろんのこと、アトピーやじんましん、喘息などのアレルギーは一掃されます。ついでですが、関節リウマチなどの自己免疫疾患も同様です。

 何十年もの間、花粉症に悩んできた人でさえ、「ナチュラル・ハイジーン・ライフ」をとり入れることで、完全に花粉症から解放された人がたくさんいます。花粉症のみなさん、花粉の時期を憂鬱な思いで過ごしていないで、さっそく「ナチュラル・ハイジーン・ライフ」をとり入れてみてはどうでしょう。

 今すぐすぐすべての乳類動物性食品を完全に止めることはできないという人でも、せめて牛乳をやめるだけで、花粉症の不快な症状はかなり軽減されます。冬の重いコートを脱ぎ、春の野原や林の中を歩き、新鮮な空気を思いっきり吸うのは気持ちがいいものです。

 なお、ナチュラル・ハイジーンの食事プログラムが推奨する「プラントベースでホールフードの食事」は、「玄米を主食に野菜のおかず」というマクロビオティック流のベジタリアン食とは違います。

 朝食はフルーツか、またはフルーツと緑葉野菜たっぷりのグリーンスムージーにして、昼食と夕食は、穀類を主食にするのではなく、色とりどりの野菜を主食にします。そして、油は使いません。

 『50代からの超健康革命』『女性のためのナチュラル・ハイジー』(いずれもグスコー出版)、『超健康革命「旬のレシピ集」』(日本ナチュラル・ハイジーン普及協会刊)には、そうしたレシピが多数紹介されていますので、ぜひ参考になさってください。

 なお『超健康革命「旬のレシピ集」』は私家版のため、書店では扱っていませんが、下記でお求めになれます。

https://gsco-publishing.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/recipe.pdf
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