前回の続きです。
太腿の痛みが横紋筋融解症であることを知ったのは、たまたまポッドキャストで聞いていたミシェル・ペロ博士へのインタビューでした。ペロー博士はイェール大学医学部卒業後、ニューヨークのベルビュー病院で研修を受けて小児科医となり、最近では特に乳幼児の健康と予防接種に関する研究を行なっている、この道40年あまりのベテランの医師です。
米国食品医薬品局（FDA）が12歳から17歳の子供へのワクチン接種を認可して以来、ワクチン接種を受けていないにもかかわらず、ワクチン接種者に見られるのと同様の副反応が現れ、ペリー博士の治療を受けに来る子供たちが増えてきた中に、横紋筋融解症の患者がいたというのです。
さらにペロー博士自身が、ワクチン接種をしていないにもかかわらず、この病気に見舞われたのです。その症状はまさにその当時の私が経験していたものと同じでした。どこかにぶつけたわけでもないのに、大腿部へのひどい痛みと体力の低下です。
私の場合、「ナチュラル･ハイジーン」のライフスタイルを始めて以来43年間、これほどの体力低下を経験したことはない、と思えるほどで、夕食後のキッチンの跡片付けも苦痛なほど、とにかく眠くてたまりませんでした。
ペロー博士は、ワクチン接種者からスパイクタンパクをシェディングされたことを、「I was spiked」(スパイクされた)と表現していました。
私は、一緒に食事をしたワクチン4回接種直後の友人がシェッディングしたスパイクタンパクよって、大腿部のタンパク質が攻撃されたのだ、と納得しました。
それで私がまずしたことは、3日間のファスティングでした。3日間食事をやめ、オートファジー(※)を活性化させると同時に、食べ物を消化する必要がないために節約できたエネルギーや酵素を、組織の修復に集中させたのです。
(※) 細胞内部の古くなった悪玉タンパク質が新しく作り替えられるメカニズムのことで、通常16時間以上のファスティングによって活性化される。
ファスティングのあとは、3日間の野菜ジュースダイエット、そしてさらに3日間の野菜ジュースとグリースムージーによるダイエットです。
松の葉茶、それに亜鉛(50mg)、マグネシウム(400mg)、ビタミンD(1000mg)、ビタミンC(1000mg)、NAC(1000mg)(※)などのサプリメントをとり、スパイクタンパクの解毒を促進させることにも努めました。
(※) NAC (N-アセチルシステイン)は、非必須アミノ酸であるシステインの安定型です。タンパク質の構造形成の安定剤として作用する含硫アミノ酸で、グルタチオンの形成を促進する物質です。グルタチオンは強力なフリーラジカル消去化合物で、正常でバランスの取れた免疫系機能の維持にも役立ちます。さらに、NACは健康な脳と神経細胞の組織をサポートする効果もあります。
足の痛みはウォーターオンリー･ファスティング後、徐々に軽減され、2週間ほどで完全に消えました。体力の低下も、ひと月余りうちに元通りに回復できました。
「I Was Spiked！！」
本当に大変な経験をしました。「目に見えない敵が、私たちの周りに存在している！」─ 恐ろしいことです。これは防ぎようがありません。
でも万が一被害にあっても、ダメージを最小限にするための方法があります。「ナチュラル･ハイジーン」が教えるヘルシーな食習慣とライフスタイルです。おかげで私は、Sheddingに遭っても、自分自身のヒーリングパワーを信じ、トラブルから解放されました。
